エアウェイブ

エアウェイブ

エアウェイブはホンダから出された1500ccのミニワゴンです。スポーツモードとドライブモードが選択できます。さらにパドルシフトといわれるハンドルに配されたシフトボタンで、7速マニュアル感覚でシフトチェンジができます。スマートアンドダイナミックが設計コンセプトで、センタータンクを採用したことによって、1500ccミニバンとは思えない広いパッケージングが特徴のホンダの意欲作です。エクステリアの特徴は、ピラーが細くガラスエリアが広いために、短めのフロントノーズとあいまって、車体の大きさの割には見切りしやすいです。エンジンは1500ccVTECエンジンで、変速機はホンダマチックの7−SPEED MODEと言われるCVTTを採用しています。

燃費は標準的なレベルで抑えられています。エンジンの排気量だけを見てしまうと、非力なワゴンと思ってしまいますが、VTECエンジンは想像以上に元気です。CVTTの変速機やバンドルシフトは、車格に対して、かなり奢った装備です。エンジンと変速機の相性も良くて、アップダウンの多い道でも、必要にして十分な動力性能を示してくれます。最上位モデルのSKYのスカイルーフは、従来のサンルーフの倍以上広くて、エアウェイブをより一層開放的にします。しかし、これだけの広い座席空間を実現して、車重を1.2トンに抑えていることは、動力性能にかなり寄与していると思います。遠出しない場合には、車体が1.2トンありますから、そこそこ燃費は落ちるかもしれません。

フィットなどの街乗りの車から、オールラウンドにドライブをこなす日本にピッタリのワゴンです。都会の狭い道でも、切りまわしが良くて、視界も良好なので、車体の大きさを意識しなくてもすみそうです。実際、運転された方の声を聞きますと、以前のミニバンより疲れにくいと言う感想があります。このエアウェイブは、沈滞した国内市場で、ホンダが満をきして送り出した正統派進化系のワゴンと言えましょう。長距離のドライブの場合には、エアウェイブの真価が発揮されます。ロングホイールから生み出される安定感や直進安定性はとても1500ccの車とは思えません。果たしてこのエアウェイブで、ホンダの起死回生が果たせるかどうかは、他社の新車を見なければ、はっきりしたことは言えませんが、十分評価されるべきモデルであることは確かです。

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