藍澤証券

藍澤証券

藍澤証券は、上海に現地法人を設立するなど、アジアに株に特化した証券会社として有名です。早くからインターネットの株取引にも、積極的に取り扱ってきていて、携帯電話の取引が可能になっています。藍澤証券は独立系の証券会社とあり、通常の証券会社の手法ではなくて、アジア新興市場に特化することで、金融自由化の波を乗り越えてきたと言えます。ただ一方では、一般のインターネット証券に比べると、手数料が高めで、外貨決算ができないなどの欠点も指摘されています。

藍澤証券の投資信託は、得意とするアジア株中心の投資ファンドが揃っています。とくに中国ファンドにおいては、量と質ともに他の証券会社より豊富で、バラエティに富んでいると言えます。最近の活動範囲は、中国に止まらず他のアジア市場にも乗り出してきています。とくに、インド、ベトナム、タイなどのアジア株は、これから有望視されているだけに、これらの株に精通している藍澤証券の情報ソースは、貴重だと言えそうです。

今後、藍澤証券の課題は、インターネットにおける情報提供にかかっていると言っても過言ではありません。いたずらに取引手数料などの諸費用の安値競争に巻き込まれてしまうと、藍澤証券の存在価値自体が問われかねなくなります。むしろ、今現在行うべきことは、アジア株の専門証券会社として、確固たる地位を証券業界に築くことにあると思います。そのために、アジア株に対する投資情報サービスを一層拡充するしかないでしょう。

最近残念なことに、藍澤証券の株価操作の不正行為が摘発されて、かなり営業活動に影響がありました。今回の東証の発表した処分は、限定的なものです。藍澤証券の株価も、一時投売り状態になるなど厳しい局面に直面しています。不正行為自体は、藍澤証券の一部支店の行ったことが判明しました。軽い処分で終わったことは、藍澤証券にとって不幸中の幸いと言えるでしょう。

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