カシュクール

カシュクール

カシュクールはフランス語ですが、本来ラテン的なベストやボレロと同じ系統に属したアイテムでした。 カシュクールがファッション界に登場しできたのは1980年代にたどります。 最近のファッションカテゴリーとしましては、当初ラップブラウスと言われていたように、ボタンがなくて、身体に巻きつけるように着るシャツやブラウスを指すようになりました。 昨日今日の出てきたファッションアイテムではありません。

着こなしの基本はインナーとして用いられていますが、トレンドとしてはキャミソールなどと同じランジェリーファッションの流れをくんだものと言えます。 カシュクールをあまり表に出すような着こなし方は、上品さに欠ける場合が多くて好まれません。 ランジェリーファッションの着こなしとしては、インナーに着て、レースなどのワンポイントを強調する着こなし方が一般的になっています。 ランジェリーファッションとしてカシュクールを着こなす場合には、大人のファッションとして考えた方が無難だと言えます。

カラフルで軽快なところは、いかにもニューヨークファッションという感じがします。 最近のインナーアイテムに共通していますが、インナーとしてのイメージにこだわらずに、アウターとしても、プリント柄、リボンなどの小物のアイテム、さらに、丈の長さなどを調節して上手に重ねて着こなすやり方が流行っています。 アメリカ映画の「SAYURI」などで有名になったバナナ・リパブリックというニューヨークのブランドが提案するカシュクールは、日本の着物を連想させるものです。 コスモポリタンなファッションとして、いろいろなシーンにて、カシュクールが着られるようになっています。

カシュクールは、インナー、アウター両方で着こなすことで、季節を問わないファッションもできます。アウターとしてカシュクールを着る場合には、春から夏にかけて、シフォン系の生地でまとめたカシュクールで、心地よい清涼感を演出してもお洒落だと思います。 インナーとしての使われ方で、一般の人がブラウスとして、ジャケットの下にカシュクールを着ることも、最近では珍しくなくなっています。 モノトーンの配色で、カシュクールとほかのインナーを組み合わせても、ドレッシーな着こなしが楽しめます。 カシュクールも、本来の由来とは離れて、日本の置物の要素を取り入れたアウターとしての着こなし方も、徐々に紹介されるようになっています。

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