フラワーフェスティバル

フラワーフェスティバル

フラワーフェスティバルとは、全国いたるところで行われています。最も大きなフラワーフェスティバルは1975年の広島カープの優勝をキッカケに創設された広島市で行なわれるものです。名前から誤解されやすいですが、花の祭典というようなイベントとは違って、毎年テーマを公募して、その年のテーマから新しい企画が出されていくものになっています。趣向を凝らした花車がパレードをするものになっています。フラワーフェスティバルは毎年5月3日から5日の3日間行われますが、メインのイベントは、総合パレードといわれるものです。30年以上の歴史を持つようになると観光資源としても定着して、毎年有名な歌手を呼んだり国際交流のイベントを行ったりしています。一種の春祭りと考えられるイベントになっていて、地域の活性化のために広島商工会議所が主導して行われるイベントという見方もできるでしょう。

フラワーフェスティバルは日本でも盛んに行われるようになりました。元ネタはヨーロッパやアメリカで行われるフラワーパレードの影響だと思われます。日本の阿波踊りも一般の民間団体がグループで阿波踊りのパレードに参加するのと共通しています。これらは色々な団体の山車を繰り出し春の到来を祝うものになっています。広島のフラワーフェスティバルは、もともと広島カープの優勝がキッカケですので、あの興奮をもう一度といったお祭り的な発想から開催されたフェスティバルです。

名古屋の堀川で行われる堀川フラワーフェスティバルは、錦橋から納屋橋の間に350鉢のフラワーバスケットやベネチアをほうふつさせるゴンドラが繰り出されます。民間のボランティアと地元の商工会議所が協賛するイベントです。夜にはイルミネーションで飾りたてられた堀川を楽しむものです。広島もマツダのお膝元ですが、堀川もいわばトヨタのお膝元です。変なところが共通しています。あながち不思議でもなく、国際的に活躍している企業の周辺にはこの手のイベントは多く見受けられています。

広島県の隣の岡山県でも、20年以上続いているフラワーフェスティバルが開催されています。岡山県のフラワーフェスティバルは、「おかやま食と花の祭典」とサブタイトルがついています。メイン会場での展示はフラワーデザインやガーデニングが中心になっていますが、そのほかにもお米に関する展示も目立ちます。農産物を中心にしたフラワーフェスティバルになっていて、花そのものをテーマにした農業振興のためのフラワーフェスティバルになっています。文字通りのフラワーフェスティバルになっています。

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