ほかほか弁当

ほかほか弁当

ほかほか弁当は、埼玉県のほっかほっか亭から始まリましたが、ほっかほっか亭は持ち帰り弁当屋では老舗中の老舗です。ほっかほっか亭の事業本部は全国で1990年前後から本部集中化を進めています。そもそもの原因はダイエーから始まったともいえます。 ダイエーが資本参加して、事業再生の折、持ち株を譲渡したことによると考えられます。直営店の占める割合も多くしているようです。九州、山口と東日本で2200店を有するプレナスと大阪を中心としたほっかほっか亭1000店舗の事業を行っているハークスレイが、総本部の株をそれぞれプレナスが44%と残りをハークスレイが分け合っている形で、複雑な組織形態になっています。 設立は1976年で事業展開はフランチャイズ事業として行われています。今では直営店が全体の1/3ぐらいになっているそうです。 今では全国に3500店舗もあります。ただ、全国のフランチャイズのお店は、エリア分けされた大手のフラチャイズの傘下にあります。

話だけ聞いているとほっかほっか亭の本部のいうことは、まっとうな話のようですが、大株主であるプレナスをわざわざ提訴して、争いを表面化させたのかが疑問の残るところです。 最近、話題になったほっかほっか亭の訴訟のニュースは、そのようなほかほか弁当事業の複雑な勢力地図を理解していないとわけのわからないことです。 訴訟の発端は、プレナス傘下の東京のほっかほっか亭のお店が、他のほかほか弁当との競争で苦戦を強いられていることへの救済策として、ビル内でのワゴンサービスを行ったことです。 ほっかほっか亭の本部では、ほかほか弁当は作りたてが基本コンセプトであり、ほっかほっか亭の売りですので、ワゴン販売などはもってのほかということになり、フランチャイズの規約違反として提訴したわけです。

過半数を取得する前の本部の最後のもがきとも受け取れます。そもそもフランチャイジーは本部の指示に絶対服従ですので、提訴する必要もないはずです。その指示に従わないプレナスの強気の立場を考えると、ほっかほっか亭の組織の脆弱さを露呈したに過ぎません。 本来であれば、内々で穏便に済ませるような一地域の問題です。ほかほか弁当に悪影響を与えないよう願うばかりです。 プレナスがほっかほっか亭の株式を過半数持つようになれば、このような自体は生じなかったでしょう。それもほかほか弁当をワゴンサービスするようなことで、日本有数のほかほか弁当の本部と大株主が訴訟までするのは、不自然であって、ありえないことです。 とにかく当事者には早急な決着を望みたいと思います。たぶんに権力抗争の匂いがしてきます。

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