上州屋

上州屋は釣具専門店です。本社は埼玉県にあります。 店舗のブランドとしては、本体の上州屋のほかに、ルアーやフライフィッシングの専門店のキャンベル、自然派志向のアウトドア総合ショップのアウトドアワールドがあります。釣具に関して、株式会社リョウビとのライセンス契約に基づいて、自社ブランドとして釣具の製造販売、アフターサービス一切を行なうようになりました。 全国に２００店舗以上を抱える業界最大手のグループです。 上州屋の創業は昭和３８年です。

上州屋のＷＥＢサイトには、各店舗ごとのデジタルチラシが掲載されていて、画像データのズームアップで、詳細が分かるように工夫されていますが、今時のＷＥＢサイトにしては芸がないようです。 釣具業界大手のリョウビのライセンス生産を行なうことで、自社ブランドの強化を図ったと考えられます。 販売路線は従来の店舗主体で行ない、ＷＥＢサイトのオンラインショッピングは行なっていません。 上州屋もモテるものの悩みで２００店舗もの店舗を抱えていると、ＷＥＢサイトでの通販は考えにくいようですが、家電量販店の例をを見るまでもなく、遠方のユーザーのことを考えればオンラインショップの充実が望まれます。

上州屋に限りませんが、釣具業界のオンライン化は、他の業界から比べると遅れています。本格的な釣具のオンラインショップができれば、業界の対応も違ってくると思われますが、販売・在庫・配送などのトータルなシステム構築も、未整備な部分を多く残していると考えられます。 店舗のサイトも、通り一遍の店内紹介と、アクセスやマップが載っているだけで、魅力に欠ける感が否めません。 上州屋の釣り情報の情報サイトとしての機能も、携帯電話のサイトからメール配信で、各店舗に任せる形を取っているため、ＷＥＢサイトで一覧を見ることができず、ユーザービリティとしては疑問視されます。 せめて、釣り情報だけでも、スポーツ新聞などとタイアップして公開することが望まれます。

概して既存の釣りファンを対象としたマーケティングが中心で、新規ユザーの獲得の戦略はどちらかと言うとちぐはぐになっていて、自社の営業資産を十分に活用しているとは言えません。 上州屋もメール会員の登録には、積極的にキャンペーンを行なっていますが、釣りの入門者や初心者を取り込むためには、ＰＣのＷＥＢサイトの充実が先だと思われます。 国民的なスポーツとして、フィシングが発展するためには、ＷＥＢサイトなどの通信メディアの活用が不可欠です。