米の種類

米の種類

米の種類は、いったいどのくらいあるかご存知ですか。ジャポニカ米は日本だけでなく、中国や韓国、アメリカ、ヨーロッパの一部でも作られています。 粒が円形に近くて、炊くと粘りあるのが特長です。ジャポニカ米は、私たちが普通に食べている日本のイネの種類です。 世界中の米を分類するとなんと1,000種類以上にもなるそうです。 世界のお米を大きく分類すると、ジャポニカ米、インディカ米、ジャバニカ米の3つ分けられます。

インディカ米はインド型のイネです。世界でもっとも広く栽培されている種類です。細長い粒で、炊くと粘りのない、少しパサパサした食感になります。過去に一時期、日本で流通されていたタイ米も、このインディカ米の一種です。残る一種がジャバニカ米です。ジャワ型のイネのことです。粒は幅広の大粒で、炊くと少し粘り気がありますがジャポニカ米ほどではありません。

日本で食べられている米の種類はそのなかの300種類ほどに分けることもできます。それでも、かなりたくさんです。世界のお米の1/3近くが日本で栽培されていることになります。品種改良にはこれで終わりということはないので、米の種類はどんどん増えていきそうです。日本での米の分類は、一般的にはうるち米ともち米の分け方です。これは米に含まれているデンプン質の種類によって分けた分類です。うるち米に比べてもち米は、炊いたときに粘りが強くて、お餅のほか、赤飯やおこわに用いられます。

各種の銘柄のお米が各地で栽培され、その地方のブランドになったりします。一方、その地方以外ではあまり食べられない銘柄もあります。日本の米の有名な銘柄を作付面積順にあげると、コシヒカリ、ヒノヒカリ、ひとめぼれ、あきたこまち、キヌヒカリ、はえぬき、 きらら397、ほしのゆめなどがあります。有名なササニシキが上位10位に入らないのは意外です。また興味深い種類としては、「古代米」と呼ばれる赤米や黒米などがあります。赤米は日本に伝来してきた当時の品種といわれています。神社などで神饌用に栽培しているところもあります。お土産やさんなどにも見られます。

米の種類は品種だけでなく、売られ方や加工の仕方でも増えてきます。水晶米などは銘柄ではなくて、いくつかの銘柄の米を混ぜたブレンド米といわれるものです。標準米もそういうブレンド米の一つです。そのほか調理しやすいように加工された米も売られています。無洗米はとがずに水を混ぜるだけで炊ける米です。とぎ汁が出ないので、栄養が流れ出さない、環境にやさしいといった長所があります。各社から商品化されているアルファ化米という一度炊いたお米を乾燥させたものは、お湯で戻せばすぐに食べられるので非常食として重宝されています。これは「糒(乾し飯)」といわれて、昔からある日本伝統の保存食です。

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