オゾック

オゾック

オゾックは、長くデザイナーとしてワイズにいた田山淳朗氏が、独立して設立したファッションブランドです。 いわゆるSPA型(直販戦略)のブランド展開の先駆けといったところです。デザイナーズブランドとして、セレクトショップとは両極にあるものです。 ワールド傘下のブランドになります。 田山淳朗のデザインセンスもさることながら、マーケティングにシステムを利用した点が、オゾックのファッションビジネスとしての成功の鍵を握っていると言われています。

売れる服を作って、自ら販売すれば、その利益率は、セレクトショップのように仕入れて販売するよりは、高くなることは当然です。しかし一方では、ユーザートレンドを見誤った場合のリスクがあります。 オゾックは、田山淳朗氏の緻密なマーケティング戦略のたまもので、消費者ニーズのトレンドを正確に見極めることから、そのデザイナーとしての仕事が始まります。そのリスクを回避するためには、マーケットリサーチや消費者動向分析を駆使したマーケティングが不可欠になります。 そういう意味で、ワールドのSPA戦略の一貫を担って登場したオゾックの存在は、現在のSPA型ブランドの隆盛の基礎を築いたと言えるかもしれません。

現在のトレンドはカジュアル系が主流を占めていますので、オゾックのデザインの傾向も、カジュアル系のファッションが主体になっています。 オゾックのブランドコンセプトは、SEEKING FOR BEAUTYと銘打っていますが、基本的には明確なデザインコンセプトはなくて、あくまでもトレンドを外さない手堅いデザインが身上と言えます。 今シーズンのモデルは、カラーリングではメタリック系の小物やバックに、ダウンはジーンズの組み合わせで、トップにアクセントをつけたコーディネイトが基本になっています。

スカートに関しては、ミニから膝下までのセミロングまで、性格の異なったバリエーションがあります。総じてエレガントなものとキュートなものに分けられていて、両端のデザインが提案されています。 全体を見てもオゾックのアイテムは、安心して着れるるものが多い半面、インパクトに欠けるきらいがあります。インナーに関しては、丈長のキャミソールやラウンドネックのカットソーが目立ちます。 トップスの特徴は、着丈がウエストラインまでの比較的に長めになっていることと、ニット系でフェミニンタッチの大人の落ち着いた雰囲気のモデルが揃っています。 ブーツやサンダルなどは、だいたいにおいてナチュラル系の色使いと、メタリック系の色使いに分かれています。

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