ランタグ

ランタグ

ランタグとは、既製品のアパレルにつけられているタグのことです。骨董品でも箱や包装箱が有無で、値段が違うのと一緒です。 とくにユーズドやビンテージもののスウェットやパーカー、ジーンズなどでは、ついているのとないのとでは値段が格段違います。 ビンテージコレクターの間では、証明書代りに重要視されています。

ビンテージジーンズなどがコレクターズアイテムとなっている現在、古着に関して全般的にランタグは、状態を示す良い指標と言えます。 とくにアメリカンカジュアルが好きな人には、1950年から1970年代頃のビンテージのスウェットスーツやパーカー、Tシャツやジーンズなどは涙ものの一品と言えます。

実際には大量生産品ですから、見た目だけでは判断がつきません。 オークションなどに出品されれば、驚くほどの値段がつけられますが、この場合もランタグがポイントになります。 チャンピョンなどのブランドのスウェットやパーカーは、いわばスポーツアパレルの先駆けで、ストリートファッションの原型ともいえるものです。 簡単なプリントや縫製で製作されている製品が多いため、コピー品は後を絶たず復刻版も多く製作されています。

チャンピオンはニッティングのメーカーとして、高級なセーターや厚手のニット地のシェーカーニットを作っていました。その過程で様々なプロスポーツに導入されて、ロゴやキャラクターがプリントされた製品が作られました。 労働者やアメリカ軍のウールのアンダーウエアとして用いられるようになってから、大学やスポーツ選手などに愛用され、スポーツウエアの定番になっていきました。 スポーツだけではなくロックなどのミュージックシーンなどでも、数多くのTシャツが作られていてビンテージ化されています。

ロックのTシャツではローリングストーンズのものは別格で、有名なベロのキャラクターや毎年のコンサートツアーのTシャツは人気の的です。そのほかにもミッキーマウスやデズニーのキャラクターものはどのアイテムも人気です。 ビンテージアイテムでもインディアンモトサイクルのTシャツやグレートフルデッドのTシャツなども根強い人気があります。プロスポーツでは、アメリカンフットボールなどの優勝チームのTシャツやパーカー、ウエットスーツに人気が集まっています。 とくに優勝年のビンテージのアイテムは高騰する傾向にあります。 大量生産大量販売されたこのようなTシャツはアメリカの歴史の残滓としてこれからも人気は続くでしょう。

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