セルコホーム

セルコホーム

セルコホームはカナダの輸入住宅の建築請負業者です。もともとは、仙台土地開発株式会社というデベロパーのような事業で、建売住宅や分譲マンションの販売を行なっていました。会社設立は昭和34年ですので半世紀以上の歴史を持っています。 平成7年からカナダの輸入住宅である、ザ・ホームを発売した頃から積極的に輸入住宅に特化してきています。 本社は宮城県仙台市にあります。

セルコホームはパートナーズ制、いわゆるフランチャイズ制をとっています。 基本的な工法はツーバイフォー工法になります。 急拡大を果たしていますが、早いうちから仙台市宮城野区苦竹に研修センターを設立して、参加企業の技術力の向上を図ってきました。 セルコホームの取り扱う輸入住宅は、カナダからの輸入部材を使ったものです。

特別にカナダの住宅メーカーと提携しているわけではなくて、規格モノの部材をメーカーから輸入して、フランチャイジーに販売しているわけなので、プレハブの大手メーカーと同じです。 住宅の良し悪しは、材料と工法、および施工会社によりますが、セルコホームも自社で建築しているわけではありませんので、フランチャイジーの建築会社によって、その品質に大きな違いが出てくるのは、どこの建築会社でも同じです。

問題は材料ですが、スプルースが構造材に使われていることで、通常ツーバイフォーは壁で構造強度を保つために、SPFなどの強度を高めた合板が使われています。しかし耐久性や強度はSPFなどに比べると劣ると言わざるをえません。 SOFは、スプルス、パイン、ファーの北米産針葉樹を張り合わせた合板です。 スプール材は加工のしやすさが特徴の建築材です。 SOF材も割れやすく、耐久性において強い部材とは言えないでしょう。

ツーバイフォー住宅は、アメリカのサンフランシスコ大地震後に、耐震性を高めた工法として考案されたものですので、それ自体木造工法としては優れたものになっています。ただし、壁が柱の役割をすることによって、家全体の強度を保つために、柱のない広い空間が確保できる反面、在来工法のように間取りの変更などはできにくい欠点があります。

セルコホームで家を作る場合には、施工業者の良し悪しを見極めることが最優先課題と言えます。しかし築30年ぐらいでしたら問題はありませんが、代々受け継ぐような家を建てたいのであれば、いわゆる建売メーカー出身のセルコホームで家を建てることは得策でないかもしれません。 いい施工会社の行うセルコホームであっても、部材のランクにおいては不安が残ります。

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