セプテム

セプテムプロダクツは、笑顔、喜び、優しさをコンセプトにする化粧品メーカーです。セプテムはホメオスタシスと呼ばれる、外部や内部の環境因子の変化に対して、生体を一定の安定した状態に保とうとする、人間が本来持っているこの力を生かして女性の肌を輝かせる化粧品を製造しています。セプテム（Ｓｅｐｔｅｍ）という社名の由来は、笑顔（Ｓｍｉｌｅ）と喜び（Ｐｌｅａｓｕｒｅ）と優しさ（Ｔｅｎｄｅｒｎｅｓｓ）を創造（Ｍａｋｅ）するという言葉からきています。

１９９５年の発足以来、年々その規模を拡大させて、会員数、売上ともにうなぎのぼりに上昇しています。しかし、その圧倒的な会員数の増加には秘密があります。じつはセプテムプロダクツでは、いわゆるネズミ講やマルチ商法と呼ばれるような会員システムを取り入れています。こういうマルチ商法は、成長期のうちは良いのですが、かならずいつかは破綻してしまいます。友人を会員に登録させると自分は安くセプテムの化粧品を買える、あるいはセプテムの化粧品を購入して、他人に売れば儲けられるようなシステムになっています。ただ商品を買うだけならいいのですが、セプテムの会員を誰かに薦められたりしても入らないほうが懸命だと思います。

現在のところ、まだ破綻していませんし、被害者もなくマルチ商法の件で訴えられたりはしていません。しかし製品エルテについては、平成１９年の８月２９日、皮膚臨床薬理研究所株式会社から商標権の侵害と販売の差し止めの請求を受けています。これは、セプテムが勝手に、エルテがさらに進化したエルテオとうたって新製品の販売を始めたからです。裁判とはいっても、製品の成分が人体に害があって訴えられたというわけではありませんので安心してください。原告の言い分が認められて、この裁判はセプテムが敗訴します。

エルテオの販売こそ止められましたが、現在でもセプテムは健在で運営されています。ただ、イメージの良いことではありません。会社の株価も下がってしまいました。それと先に触れたネズミ講のことですが、このエルテオを他者に売買して利益を得ようと既に大量に購入していた会員もいたようです。会員の方は大損です。当然ですが、それは合法的には売れなくなってしまいました。会員登録まではお勧めできませんが、自分に合う化粧品がなかなか見つからないとお嘆きの方は、ためしに一品購入してみるのもいいかもしれません。こんな風に書きますと、セプテムの化粧品をいかがわしく思うかも知れませんが、会員の方だって化粧品に効果があると思って、利益がかならず出ると思うからマルチなどをやってるわけですので、逆にいえば、セプテムの化粧品には確かな効果があるのかもしれません。