新体操

新体操

新体操とは体操競技の一種です。女性の新体操は、かなり知名度もあって、オリンピック競技にもなっていますが男子の新体操もあります。男子の新体操は、日本が発祥の地です。戦後から行われていますが、国体やインターハイ、インターカレッジ、全日本選手権で行なわれています。マレーシアや韓国、カナダ、アメリカ、ロシアが参加するようになったばかりで、国際化はこれからというところです。

女性の新体操の場合は、床運動に色々な器具を使った演技を採点して競う採点競技です。競技種目としては、ボール、クラブ、リボン、フープ、ロープの5種目からなりますが、普通の体操と違って、アクロバッティックな演技や難易度の高い技でポイントを稼ぐ種目というより、女性の肉体の美しさを表現することに重きをおいた競技ということができます。競技者はフィギュアースケートのように、衣装からメーキャップまで、演技の一環として捉えられていて、非常にエキジビション性の強い競技といえます。

そのためプロポ―ションを保つため、時には競技者はダイエットを強いられることもあります。一般の運動競技とは異なる側面を持っています。逆にそれだけ観客にアピールすることを目的とした競技だけに、人気は高くファンも大勢います。女子でも男子でも団体戦があり、チームを組んでの演技は、ソロと違った迫力があります。シンクロナイズドスイミングなどと似たような競技形態になっていますが、プロポーション的に不利な日本としては、団体戦でかなり上位を狙うことが可能と言えます。

福岡で行なわれている5カ国で争う新体操団体女子の国際大会inFUKUOKAでも、日本は団体戦でかなり善戦しています。ロープで3位、フープで4位、総合で4位と、前回の新体操の北京五輪テスト大会で決勝進出を逃した結果を踏まえたうえで、かなりの前進と言えます。現在日本の女子の新体操に関しては、残念ながら国際的にはBクラスの実力しかなくて、まだまだ国際的に上位を狙える実力はありません。世代交代の時期も重なって、北京オリンピックでは、あまり期待できないのが現状です。女子のフィギュアスケートやシンクロナイズドスイミングを見習って、長期的な選手育成に努めてもらいたいものです。最近の若い子のプロポーションも欧米の選手と見劣りしないレベルになってきましたので、選手の育成方法次第では、世界のレベルに追いつくのも夢ではないと思います。そのために、新体操の幼児育成からバレエなどの分野の指導を仰ぐことが不可欠でしょう。

inserted by FC2 system