とらばーゆ

とらばーゆ

とらばーゆは、おもに女性の転職、中途採用を助ける週刊求人情報誌です。とらばーゆの創刊は1980年と古くて、その人気は現代まで廃ることなく、発行部数は現在では全国で10万部を超えています。ちなみに「とらばーゆ」という名前の意味はフランス語で「仕事する」という意味になります。まさにぴったりのネーミングです。現在では男女雇用機会均等法などが施行されて女性の就職もだいぶしやすくなっていますが、1980年代はそうではありませんでした。男性に比べると、どうしても女性の雇用機会は少なくて条件も厳しいものでした。そんな中で、とらばーゆは誕生し女性の社会進出の橋頭堡となりました。

現在では、男女雇用機会均等法が施行されて、男性のみはもちろん、女性のみを募集、採用するような広告は禁止されています。現在では、とらばーゆは女性専用の転職雑誌というわけではありません。男性が利用することも可能です。ただ、現在でも女性の比率の多い職場や職種を中心にした情報の掲載を続けています。就職情報誌は、とらばーゆに限らずいろいろありますので、男性の方はあえてとらばーゆを買う理由はないでしょう。逆に言うと、女性の場合は、あえてほかの就職情報誌を買うより、とらばーゆを選んだ方が懸命だと言えるかもしれません。

とらばーゆは、通常の関東版とは別に、地域にあわせた関西版、東海版も出版しています。あたり前ですが、関西の人間が関東の就職情報誌を読んでも仕方がないです。また、2007年からはIT化の進む現代社会にあわせて、従来の雑誌媒体だけではなくて、インターネットを通したWEBサイト版のとらばーゆもオープンされています。10万部を越えてるとは書きましたが、最近では無料の求人雑誌なども増えて、携帯電話やインターネットで求人を探すことができるようになりました。どうしても発行部数は減少してきています。ピーク時は30万部を越えていたそうです。時代に合わせて、いずれはWEBに全面移行する考えがあることも発表されています。

しかし、紙媒体のとらばーゆが完全になくなるわけではなくて、今後は月刊誌として発行を続ける予定があるようです。やはり、とらばーゆは歴史ある求人雑誌ですので、確かにインターネットは便利ですが、紙媒体のとらばーゆが、なくなってしまうのは悲しいことです。とらばーゆはただの求人雑誌としてだけではなく、女性にお役立ちの情報も満載でした。年の行った方なら、とらばーゆにお世話になった女性も多数いるのではないでしょうか。

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