トランプマジック

トランプマジック

トランプマジックとは、マジックの基本と言われています。マジシャンであれば、プロ、アマ問わず、最初に練習するテクニックです。常識的に身につけているテクニックです。最近のテーブルマジックは、コインマジックなどともに定番で人気もあります。トランプ自体は歴史が古くて、遊具として14世紀頃からありましたが、起源はエジプト、インドと諸説入り乱れています。中国から13世紀頃伝わったという説が有力です。よく見られるトランプは標準トランプといいます。スートと言われる剣や貨幣、心臓といった図柄のものです。枚数もマチマチの各国のローカルなトランプが存在します。標準トランプも、ゲームによって、ブリッジサイズやボーカーサイズといったものに分かれる場合もあります。バリエーションは多いです。

トランプがマジックの小道具として使われたのは、18世紀の終わりごろと考えられています。おもに上流階級のサロンなどで余興で行われていました。現在のような高度なマジックではなくて、お遊び程度のものだったようです。本格的にプロのマジシャンが使い始めたのは、19世紀からアメリカなどで盛んに種本が出版された頃です。今はテーブルマジックのひとつとして人気がありますが、プロよりも以前は愛好家の方が、熱心にトランプマジックの研究を行っていました。

最近でこそトランプマジックの種明かしが、本や色々なメディアで紹介されていますが、昔は海外の種明かし本を探しては愛好者の中で楽しんでいました。海外では、テーブルマジックやクローズアップマジックとして、長い歴史があります。マジシャンでもその分野を専門とする人が多くいました。現在、日本で流行しているトランプマジックは、従来の奇術師や手品師が行なっているものより、これらのテーブルマジシャンの行なうトランプゲームが多く紹介されています。

テーブルマジックなどで行なわれるトランプマジックは、もちろんマジックの種、ギミックを使ったものもあります。高度なトランプ捌きのテクニックと数学的な理論による極めて論理的なマジックが、トランプマジックの醍醐味と言えるでしょう。そのようなトランプマジックでは、360度人に見られていても、行なうことができるばかりか、ものの30センチほどの近くでマジシャンの手捌きを見ていても、種が分からないものなどがあり、驚くほど魅力的です。一度見れば、ご自分でもという人も多くて、俄かマジシャンに下手なトランプマジックを見せられるのはちょっと迷惑ですが、人気が出るのもうなずけます。

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