失業保険

失業保険

失業保険とは労働者が失業してしまった場合に、一定の金額を一定の期間の間支給して、生活の安定を保証する保険制度のことです。主に雇用保険法で定められた「失業給付」「教育訓練給付」「育児・介護休業給付」「高年齢雇用継続給付」の総称のことをいいます。失業保険は日本では、昭和22年から実施されるようになった制度です。昭和50年度の法改正によって雇用保険と呼ばれるようになりました。

失業保険は、雇用保険に改正される以前においては、単純に現在失業してしまっている者を救済するだけの制度でした。雇用保険に改められてから、失業の予防という目的も加えられました。失業保険(雇用保険)の掛け金は、労働所の事業者と労働者本人が折半して支払います。また、国民の生存権の保障に資するという意味から国庫から多額の補助がなされています。

いろいろ難しく書いてしまいましたが、要は失業保険は失業した時に次の仕事先が見つかるまでの間の生活金を補助してくれる制度です。この「失業」ですが、定年や会社の倒産、事故や病気による退職、妊娠・出産・育児・結婚などいろいろな理由があげられます。ただし、失業保険が適用されるためには、再度就職をしようとする意思のある人間に限られています。失業保険の各種手続きもハローワークで行なうことになります。

前の職場よりの「離職票」をもらい、ハローワークへ行って求職の申し込みを行なわなければいけません。また、失業保険でもらえる保険金は「自己都合退職」より「会社都合退職」のほうが明らかに高くなります。これは、あたり前といえばあたり前のことですが、何かしらの個人的な理由や都合でやめた人間より、会社の不都合で辞めさせられた人間の方が保障が大きいわけです。これは失業保険に限らず、退職金についても同じことがいえます。問題が起きた時に会社は、なんとかして自己都合退職に持ち込ませようとしますが、後々のことを考えれば、多少嫌な思いや面倒があったとしても、会社から解雇するまで辞職願いは出さない方がいいでしょう。

失業保険の給付日数は90日から最長で360日です。日数は、被保険者期間、前の職業などで働いて保険料を払っていた期間が長ければ長いほど、また、自己都合退職よりも会社都合退職の方が、長期間に渡って受給できます。また、給付日数がある程度残っている時点で、就職が決定すると再就職手当が給付されます。ただし、貰える金額は再就職が決まる前の3割から4割程度になりますので、ぎりぎりまで再就職をしないで遊ぶような人も多いようです。

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