挨拶文

挨拶文

なかなか普段は書き慣れない挨拶文です。挨拶文は、創立○周年記念式典、入園式、入学式、卒業式、卒園式、受賞記念パーティ、結婚披露宴など、あらたまった席での挨拶やスピーチを求められた時、また、かしこまった手紙を書くときなど社会生活を営む上で節々で書くことがあります。どんなところに注意すればよいでしょうか。できれば自分らしい個性的なものにしたいとか、自分の言葉で心のこもったものにしたいなどと考えると大変です。型通りの挨拶や祝辞の見本はいくらでもあります。

結婚式などは挨拶文のオンパレードです。両親への思いや思い出などを添えると良いと思います。新郎新婦の挨拶は自己中心的にならないで、来てくださった皆さんへの感謝の気持ちを素直に表しましょう。親へ感謝の気持ちを伝えるチャンスはめったにありません。親族の挨拶は、家柄や両親の職業を自慢したりしないように注意してください。参列者の興を削いでしまいます。親族ならでは知る新郎新婦の性格や良いところ、エピソードをアピールしましょう。親子の間柄についても一言添えてみましょう。忌み言葉は禁物です。あと時間は少し短めくらいが良い印象を与えます。ことわざを引き合いに出すときは不適切なものを用いないように、よく調べてから使うようにしてください。

職場でも挨拶文は欠かせません。取引先や顧客、上司や同僚といい関係を作るうえでも大切なことです。異動の時、退社の時など大きな節目に関わらず、普段のやりとりでもきちんと挨拶文が書けることは社会人のマナーです。信頼の向上にもつながります。Eメールによるやり取りが増えました。現代は、手紙を書く機会もめっきりと減りました。そのため、正式な手紙の書き方を知らない人も増えています。できれば、しっかりと身につけて、必要なときにあわてない、恥をかかないようにしましょう。

一般的な手紙の書式は、頭語・季節の時候挨拶・お互いの安否・用件・結びの挨拶・結語・日付・署名・宛名・(追伸文)という構成になります。相手の立場や手紙の性格から使えないものがあるので注意してください。頭語は「拝啓」「前略」などです。結語は頭語と対になるので合わせて覚えておいてください。「謹啓」に「頓首」、「冠省」に「不一(不乙)」などです。ワープロソフトでは頭語を選ぶと対の結語が出てくるようになっていて便利な時代になりました。例文集は用意しておきましょう。時候の挨拶は、季節に合わせた決まり文句があります。月によって細かく使い分けられる文句もあります。注意することは、これらの文句が旧暦の二十四節気を元にしているものが多いことです。時候の挨拶ではありませんが、「暑中見舞い」は立秋を過ぎると出せません。いくら暑くても「残暑見舞い」になりますので注意してください。手紙の書式は順を追って書いていくと立派なものになります。社会的常識をわきまえていると相手も思ってくれます。

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