フレッドペリー

フレッドペリーとは、イギリスのスポーツファッションブランドです。ブランド名の由来は、フレッド・ジョン・ペリーというイギリスのテニスプレーヤーです。センスのよさから広くベストドレッサーとして認められていたそうです。 フレッド・ジョン・ペリーはテニスでも有名でしたが、そのテニスウェアでも有名です。月桂樹のトレードマークはどこかで見た人も多いと思いますが、あのマークがフレッドペリーのマークです。 １９３０年ウインブルドンでデビューし、１９３５年までにグランドスラムを達成した偉大なるテニスプレーヤーとしてテニス界では伝説のプレーヤーになっています。

現在、使われているスウェットバンドやリストバンドは原型のようなものです。 フレッドペリーのシャツは、デザイン的にはテニスをするために機能重視のデザインです。結構人気が出たそうですが、それを機会にシャツの製造販売にも手を染めるようになり現在にいたっています。 フレッドペリーのシャツの特徴は、フレッド・ジョン・ペリーがエリザベス女王から質問を受けたときに答えた通り、女王様、このシャツはフィットするのです。 第二次大戦を挟んで活躍したフレッド・ジョン・ペリーも１９４０年代後半には引退し、スウェットバンドの製造販売事業を始めました。

ファッションアイテムとしてスポーツウェアが現在のような地位になかったため、純然としたテニスウェアとして成功しました。その頃のイギリスファッション界は、モッズの全盛期の頃です。 ファッションに敏感な若者からフレッドペリーのカラーシャツが人気となりました。その頃の音楽シーンとの連動はフレッドペリーにとって追い風となりました。 １９６０年代になるとテニスウェアでもホワイト一色からカラーシャツが発売されるようになりました。ロンドンのモッズファッションの聖地カーナビーストリート発のファッショントレンドとして世界に広がっていきました。 フレッドペリーもいち早くカラーシャツを発売しました。

ビートルズでさえ、デビュー当時のファッションは、モッズファッションで決めていたぐらいですので、当時のモッズファッションの影響力の大きさがわかります。その意味でフレッドペリーのシャツは、はずせない一品と言えるでしょう。 日本においても１９７０年代頃のファッションアイテムをビンテージファッションとして再認識するトレンドが起こっています。 日本でもＧＳブームの中で、フレッドペリーの月桂樹のマークは定番アイテムになりました。