フラダンス

フラダンス

フラダンスは、大きく分けるとカヒコとアウアナに分かれます。舞踏はフラダンスに限らず宗教儀式のひとつとして、受け継がれてきたものが多くて、その意味ではカヒコは同じです。 カヒコは古典フラと言えるもので宗教制の強い踊りです。それだけ精神性の高い宗教色を帯びた踊りだと言えます。 カヒコが踊られる場合は、音楽はパフといわれるサメ皮のドラムやひょうたんの楽器イプだけのシンプルな楽曲です。フラと言う言葉自体は、ハワイの音楽文化を象徴するものです。 フラダンスとは、ハワイのダンスです。フラダンスもハワイの音楽文化の重要なファクターと言えるでしょう。

20世紀にはいるとスチールギターやベースなどがフラダンスの音楽に用いられるようになっています。 西洋文明が入ってくる18世紀から、キリスト教や西洋音楽、商業主義の影響で、現代ハワイアンとしてアウアナが成立してきます。 観光客相手のショウビジネスとしての色合いが濃くなってますが、カヒコの伝統は今でもしっかり守られていて、ハワイの精神的な支柱として守られています。

現在、広く日本で踊られているフラダンスは、現代フラのアウアナですが、プロとしてショウダンサーを生業としている人より、フラダンスのインストラクターとしてプロ活動を行なっている人がほとんどです。それだけ人気になっているフラダンスですが、映画一本の影響だけで、これだけのブームになるわけがありません。 フラダンスクールが全国に300以上あり、その底辺を支えています。その一方では、インストラクター不足も深刻なようで、人気に追いつかないほどになっています。 フラダンスのブームといっても、社交ダンスと同じように、自分で楽しむために踊っている愛好家の方が大半です。 日本のフラダンスのブームは、映画の影響が大きいといえますが、戦後のハワイアンブームから、すでにフラダンスの愛好者はいて、地道な活動を行っていました。

フラダンスの競技会も盛りあがりを見せていて、ハワイや日本での競技会はもとより、日本の競技会の優勝者がハワイの競技会に参加してフラダンスの技を競うという国際交流のような性格を持ってきているようです。またハワイ自体、日本人にとって、最も近しいい海外ですので、ハワイに対する親近感は、他の国より勝っていることも、フラダンスのブームの原因の一つかもしれません。 日本人の中にあるミクロネシア人の血が騒ぐのか、沖縄民謡などの共通したDNAのなせる技でしょうか。

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