ブリザードフラワー

ブリザードフラワー

ブリザードフラワーという名前を聞くと、てっきりを花を凍らせて保存させるのかと思うかも知れません。ちなみに吹雪とかのブリザード、blizzardとは関係ありません。 じつは違います。ブリザードフラワーは、正式にブリザーブドフラワーと言います。 ブリザードフラワーは、花が一番美しい時に刈り取り、すぐに花の水分や樹液を抜き取って、代わりに特殊な液体、人体に無害な有機物を沁み込ませて作ります。特殊な液体で長期保存用に脱色、乾燥などの加工をさせた花のことをブリザードフラワーと言います。 ブリザーブドとは、preserved、保存するという意味の英語です。

ブリザードフラワーは特殊な加工をして、長持ちするようにはなっていますが、けして物理的に頑丈になったというわけではありませんので、乱暴に扱えば生花同様に散ったり、千切れたりしますので気をつけてください。 ブリザードフラワーは、飾る環境にもよりますが、数年から十数年程度の保存がききます。 湿気や直射日光のない場所や、涼しげな室内などが、もっとも保存に適しています。 ドライフラワーと違い、加工後も柔らかさや瑞々しさが残るのがブリザードフラワーの特徴です。

ブリザードフラワーは、水分が抜けている分、生花よりも軽いです。しかし、生花よりもずっと長期間、鑑賞できますのでお得だと言えるかもしれません。 ドライフラワーよりは少し重いです。しかし、ドライフラワーに比べるとずいぶん瑞々しく美しく見えます。 値段の方は、加工前の生花より少し高いです。また、加工の時に脱色されますが、改めて人工的に彩色することができますので、青いバラを作ってみたり、ある意味、自然界ではありえないような色彩の花を楽しむことができます。 高いとは言っても、一輪600円程度で高すぎるというわけでもありません。

ブリザードフラワーはちょうどその中間に位置するような花になります。また、すぐに枯れてしまいます。おもにブライダルのブーケの飾りや、贈り物として愛用されています。 現在のところ選べる花は限られています。欧米では、数年前から流行していましたが、日本でも近年、流行の兆しを見せています。 主にバラやカーネーションのブリザードフラワーが有名です。生花は毎日水を変える必要があります。 ブリザードフラワーは、同じ液体を使えば、どんな花でもブリザードフラワーになるのかといえばそうでもありません。しかし、ドライフラワーだと味気ないです。

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