ティップネス

ティップネスとは、サントリーと丸紅が共同出資して設立されたフィットネスクラブです。設立は１９８６年で、現在直営のフィットネスクラブは５４店舗あります。会員数も２０万以上になって全国展開を着実に展開してきています。事業の中核をなす会員制フィットネスクラブは、ティップネスの企業理念である「健康で快適な生活文化の提案と提供」を実践すべく、いろいろなプログラムが用意されています。

エアロビックス、ターボキャンプ、ダンスワークアウト、アクティブストレッチ、大気功、エージレスワークアウト、ヨガ､ファイティングラッシュ、ビ−コ、ＥＭＳトレーニング、マットピラティスなど、エクササイズの種類も豊富に揃っていて、年齢や目的に合ったエクササイズを選ぶことができます。またティップネスはＤｒ．フィットネスやクール・シェイピング、メディ・シェイピングの診断プログラムを用意しています。脂肪量・骨量・筋肉量・筋バランスなどの健康状態をモニターし、会員個人個人にあったエクササイズメニューを提供しています。

大人向けのティップネスのほかに、ティップネスの上級クラスにあたるティップネスワンや、子供向けのティップネスキッズなどコンセプトの多様化を目指しています。ティップネスワンは、ティップネスがフィットネスクラブであるのに比べて、よりライフスタイル全体を提案するものです。フィットネスクラブを中心にして、レストラン、セレクトショップ、ヒーリングサロンなど、プライベートライフの提案を行ったプロジェクトです。

ティップネスキッズは、０歳から１２歳まで子供向けのプログラムだけではなく、マタニティエクササイズまで揃えたフィットネスクラブです。ティップネスは、もともとフィットネスだけでなくスポーツ医学を導入したエクササイズメニューの作成を強みとしています。妊婦向けのマタニティエクササイズは、自然分娩を目指す女性には、最適なメニューを提供しています。

子供向けのメニューでは、スイミングスクールだけではなく、バレエや空手、テニス、チアリーディングなど多岐にわたって、子供の可能性を引き出すように工夫されています。ティップネスは総合的なフィットネスクラブを運営しながら、フィットネスクラブ運営に不可欠なインストラクターの養成のためのフィットビットという子会社を作って、インストラクターの人材育成にも注力しています。このようなフィットネス事業全体を見据えたティップネスの戦略はサントリーらしいと思います。