ディーグレイマン

ディーグレイマン

ディーグレイマンのストーリーは、オカルトのような超能力のような世界にて、ヴァチカン所属のエクソシストと呼ばれる選ばれし超能力者の正義の軍団、その名を「黒の軍団」と言うものです。ディーグレイマンとは、少年週刊ジャンプに連載されているマンガです。 いかにもダーク・ファンタジー系にありそうなネーミングです。「ゾーン」がデビュー作です。 連載ははじめてですが、好評でテレビアニメ化されています。このへんの流れは週刊少年ジャンプの「Dr.スランプ」の鳥山明と同じ道をたどっているのでブームになりそうな予感です。 対する悪魔軍団が「AKUMA」とするあたりには、なんとなくこじつけ的な印象もあります。原作は星野圭です。

最近のアニメの例に漏れず、設定が複雑に構築されています。バラ十字軍などの実在の秘密結社とオーバーラップさせていて、格調高い雰囲気を演出しています。 一応19世紀のヨーロッパが中心という設定らしいですが、ヴァチカンあたりを持ち出しているところがミソですね。大人が子供向けのマンガを書くとこうなるのか、子供のままの大人が書くとこうなるのか、凝った作りのストーリーになっています。 とりあえず、最近のゲームになりやすそうな勧善懲悪的なキャラ設定になっています。 背景の設定や登場人物、および組織の設定など、オタク好みの複雑さになっていて、ジャンルは違えど「ガンダム」あたりから延々と受け継がれた手法のように感じます。

TVアニメの方も当初4クールが、雑誌の連載の延長で、同じく延長が決まったそうです。トムス・エンタテインメントとしてみれば、ゲームとの連動を考えていると思いますが、「ガンダム」や「ドラゴンボール」の二番煎じはそろそろ飽きられているようなので、またまた同じ路線の戦略では、うまくいかないかもしれません。 人材不足というか製作会社の発想の貧困さというか、オリジナルアニメで勝負しないところに、その陳腐さが見え隠れしているようです。もう少しアニメでもゲームと離れた発想が欲しいところです。 「北斗の拳」「Dr.スランプ」などと比べると、星野圭はもともとアニメーターで「こちら葛飾区亀有公園前派出所」のアニメーターをやっていたそうですのでこなれた絵を書きます。テレビ東京のアニメもイマイチヒットが出ていませんので仕方ないかもしれません。 おめでたいことですが、アニメスタッフの顔ぶれを見る限りにおいては、テレビ東京と電通、セガサミー系のトムス・エンターテイメントにソニーミュージックが楽曲の提供をしていて少し弱めの布陣です。マンガの作画のレベルは普通です。

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