マウジー

マウジー

マウジーは、株式会社バロックジャパンリミテッドの傘下ブランドです。もともとデニムファッションを得意としていますが、ボトムはデニムやジーンズで、トップスにさまざまなトレンドデザインを取り入れ、ブランドステータスを高めています。 比較的、若い年齢層向けのブランドとしてマウジーは有名ですが、デザイン的にはアメリカのストリートファッション系のシャープさと、レディース特有のフェミニンさを融合させた意欲的なブランドでと言えるでしょう。 キャミソールやニットのトップス、定番のTシャツなどがありますが、レース仕立てのトップスなども手がけていて、ブランドコーディネイトの幅を広げています。

ハイクオリティブランドとしてマウジーから独立したスライは、マウジーのテイストを洗練して、ファッションを着る人の自己主張を盛り込んだブランドではないでしょうか。その派生ブランドであるスライの作品を見れば、株式会社バロックジャパンリミテッドのデザイン戦略が理解できるでしょう。 マウジーはBE MYSELF・SEXY・COOLをキーワードに、デニムやジーンズにかかわりながらも、コスモポリタンな雰囲気を漂わせつつ、新たなステージを模索しています。

中高生のストリートファッションから生まれたトーキョーコレクションが、インターナショナルな注目を浴びる過程において、従来のアメリカンカジュアルが得意のマウジーにとって、ヨーロッパファッション志向に傾きつつあることは、ある意味において必然と言えるかもしれません。 あえてマウジーからスライを切り分けた背景に、年齢の差別化やブランド拡大の戦略があるのではないかと思われますが、それらよりトーキョーコレクションとしての存在感を高める思惑が働いているのではないかと思います。

どちらを選ぶかは好みの分かれるところですが、ベーシックなブランドはマウジーで、よりゴージャスなアイテムを求めるならスライと言えそうですが、基本はマウジーに尽きると思います。そこにはブランドを選ぶモチベーションが求められています。 マウジーとスライの違いは、デニムやジーズを基本とするかしないかの違いだけであって基本的な違いはありません。売れ筋を狙ったお嬢様系のただ可愛いといったものではなくて、女性の魅力を存分に生かしたコケティッシュでフェミニンな演出が特徴です。 ローカリティやエキゾチズムだけでは通用しない国際的な評価をクリアーするソフィティフィケイトされたセンスが求められています。 トーキョーコレクションがそれだけ国際的に認知されてきた証しだと言えますが、マウジーのデザインの傾向は、まさにトーキョーコレクションの王道を行くものです。

inserted by FC2 system